SUP9を硬度HB363~429に熱処理することは可能ですか?
【Question】
SUP9を硬度HB363~429に熱処理することは可能ですか?
(F社様より)(SUP9)
【Answer】
SUP9は「焼入焼戻」(焼入れ焼戻し熱処理)にて対応可能です。
SUP材は「ばね鋼」と呼ばれ、当社ではSUP9の他にSUP6やSUP7をよく熱処理依頼頂きます。
これらの鋼材は、ばねのように耐衝撃性や耐疲労性に富んでいるので、ばね専用鋼と考えずに、その特性を必要とするところに多用するのが良いされています。
この硬度は素材調質であり、鋼がミガキ材や黒皮材などによって硬度(硬さ)が変わる場合がありますので、事前にご相談下さい。
また単品・小ロット品から対応可能ですので、見積依頼はお気軽にご連絡下さい。素材調質や焼入焼戻は、SUP9以外も対応が可能です。
S45Cの素材調質は、出来ますか?>>詳しくはクリック
化学成分(%) | ||||||||
材質 | C | Si |
Mn
|
P
|
S | Ni | Cr | Mo |
SUP9 |
0.52~0.60 | 0.15~0.35 |
0.65~0.95
|
0.030以下
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0.030以下 | – | 0.65~0.95 | – |